2021.01.29
皆さんはエリア分析ツールを利用したことはあるでしょうか?
エリア分析ツールは地図を利用した分析ツールですが、
どのように利用するのがよいのか分からずに、結局使わなくなってしまった…
というお話をよく耳にします。
そこで、今回は自動販売機を例に挙げて、エリア分析ツールの利用方法をご紹介いたします。
コラム内画像では弊社製品chiz+を利用していますが、皆様もお手持ちのエリア分析ツールでお試し下さい。
皆さん、どの業界や業種でも自社製品の設置場所や導入先の住所リストはExcel等で管理しているかと思います。
しかし、それをただの管理するだけのリストにしてはいないでしょうか?
エリア分析ツールにExcelのリストを展開したうえで、人口等の統計データと組み合わせれば、人口に対してその製品が足りているかどうかが見えてきます。
例えば右図です。
地区ごとの人口に対して、自販機が足りているかどうかを分析します。
赤い枠で囲われた部分をご覧ください。このように人口が多い地区は赤色で表示されています。
しかし、緑枠の○や赤枠の□で表示されている自販機が1台も設置されていない事が分かります。
このような場合には設置候補地とするのが良いでしょう。
更に、地区ごとの自販機の設置数を人口で割った数値でパーセンテージを算出します。(図上右側の表)
人口に対して、自販機が足りていない地区=パーセンテージが低い値となります。
そのパーセンテージも色分け表示等をすることで、人口に対して自販機が足りていない地区を見つけ出すことができます。
先ほどの分析方法はいわば「面」で候補地を探る方法です。
次は「点」で候補地を探る方法をご紹介します。
Excelでフラグを立て、細かく分類分けをして地図上に表示することで、現在設置している自販機から詳細な仮説を立てられます。
右図は「屋外設置」「月平均実績500本以上」という2つの条件で表示する自販機に絞り込んで地図に表示しています。
このように絞り込んだら、その自販機がどのような設置場所かを詳しく見ていきます。
1. 周辺にマンションが多い
2. 周りに他の自販機が見たらない
3. 自販機の視認性が高い
4.一番近いコンビニが600m先にある …等
このように現在設置している自販機の中から実績が高い自販機を絞り込み、環境や条件を調べたうえで、複数の候補地から実際に自販機を設置する場所を絞り込む目安として利用できます。
今回は自販機の設置位置の候補地を探ることを例にエリア分析ツールの利用方法をご紹介しました。
1. 人口データ等と自社で持っているデータを組み合わせて利用する
2. 面→点へ情報を絞り込んで、分析する
上記のような方法は、自販機の設置だけではなくエリア分析ツール全般で活用できます。
なかなか利用方法を自分で考えるのは難しいですが、想像力を膨らませて様々な切り口で利用してみてください。
現在利用中のエリア分析ツールにお悩みがある場合は、お気軽にご相談下さい!
地図を扱って20年以上のYBCが微力ながらお力になります。
参考サイト
画像内システム chiz+製品紹介ページ